なんかもういいやと言っていたのにも関わらず、ちょっと続きが気になっていたのもあって、図書館で時間を潰さなくてはいけなくなったときに手にとってみた。
それでもって児童書だから一気読み。
夕士は夏休みを迎えており、びっみょう~に今とは時期がずれた感じだけど、まぁそんな気にならない。
というか本当に“日常”話なので、あまりとりたてた事件はないのだが。
またもや修行に明け暮れることになり、しかもそれもレベルアップ。最初はきつかったけれども、なんとか乗り越えることができた。
その後にはバイト三昧。そこはずっと夕士が働いているところなのだが、今回行ってみたら、夏の間だけ雇った大学生バイトと、正社員のおっちゃんらと険悪な雰囲気。
この大学生が、いわゆる“いまどきの若者”(悪い意味で)で、しきりにおっちゃんらから反感をかっているのだ。
5人いたうち3人さっさと辞めてしまって、2人は残っているのだが無表情な二人。
夕士が仲立ちをするようになって、ある事件などがあってから二人は一気に成長するという流れ。
あとはバイト中に飛び降り自殺しそうになっている女の子を発見し、それを止める夕士。
そいつはなんと小学生で、それだけど非常に生意気でちゃらちゃらしてて、全然子供っぽくない。
この子も夕士の仲間に引き合わせることによって、本来の“子供らしさ”を取り戻す。
ん~~~児童書って分かってるけどさーーー こうもいい子だとなんだかなぁ。
てか夕士が正論はきすぎて、いい子すぎてどうにもこうにも。
しかも、悪い子=このイメージっていうのが、バーンと出すぎていて、いやまぁそれは本当にイヤな子・イヤな傾向ですよね、教育が悪いですよね、って思うけどさ。あまりにあからさますぎやしないか。
こうも悪い子の型を定義されていると気持ちが萎える。というのは私が天邪鬼だからか!?
と言いつつ、また続きが読みたくなりそう。
ってこんなに文句を言うなら読むなよ!って感じだけど、さらっと読めるし、“日常”の部分は面白いし(特にクリと長谷のからみ)、るり子さんの料理のシーンは好きだしな。(なら文句を言うなという話もあるな)
香月日輪 「妖怪アパートの幽雅な日常④」 2005年 講談社
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