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確か友人が、何かの話の流れで“阿川佐和子と壇ふみの掛け合いエッセイがあって、それが割と面白かった”的なことを言っていて、それを図書館で「ああ言えばこう食う」を見つけたときにふと思い出して手に取ったのがきっかけとなった。
ちょっと読んだ時には面白いな、と思ったけれども、うーん こういうエッセイって本当に時代を反映するよなぁというのが正直な感想。
1996年に連載されていたんだからしょうがないけど、微妙~に“古さ”を感じちゃうんだよなぁ。どこが、とピンポイとでは指摘できないけれど。
端的に言うと“結婚観”ってのが、随分変わったんじゃないかなぁーと思った。
あとは阿川さんと壇さんの漫才みたいな感じは面白かったけどね。
阿川さんの大雑把さと、壇さんの几帳面さがうまい具合交わって、非常に面白い。というか、自分が大雑把で、周りの友人に几帳面な人が多いということから分かる通り、この組み合わせっていいんだよねー
ま、大雑把な人の方がうまい汁を吸ってる気がして、私(大雑把人間)は心苦しいんだけど…
それはともかく、壇さんの
「卵、大一個」と書いてあって、どう考えても「中」くらいの卵しかなかったときは、うずらの卵を足したこともある。
(p149)
という几帳面さには笑った。
料理ネタで阿川さんの
(油に水分たっぷりのものを投入してしまった時の話で)そうなったら、忍者ハットリくんよろしくヒラリと後ろに退いて、同時に「ギャー」と油に負けぬ大声を発する。少しは恐怖心が和らぐ。
(p141)
というのには共感笑いが出てしまった。
そこで阿川さんが紹介していたホタテと赤トウガラシのスパゲッティがおいしそうだったのでメモ↓
- ニンニクひとかけみじん切りにし、赤トウガラシは一本三等分くらいの大きさに切って中のタネを取り除く。
- ホタテの缶詰を開けてほぐす(汁は捨てないように!)
- サラダオイル(オリーブオイルでもいい)をカップ2分の1入れて中火にかける
- ニンニクと赤トウガラシを入れる
- ホタテの缶詰の中身を入れる(汁ごと)
- 塩コショウと、日本酒チラリで味付け、数分煮込めてソースの出来上がり
夏にいいみたいなので、作ってみよぉ~っと
阿川佐和子・壇ふみ 「ああ言えばこう食う」 2001年 集英社
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