ラファエロについての記事を書くのにあたって参考にした本です。
各本のおすすめポイントもまとめているので、あわせてご参照ください!
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絵がたくさん載っている本
『もっと知りたい ラファエッロ 生涯と作品』池上英洋, 東京美術,2019年
この”もっと知りたい”シリーズは、どのテーマにおいても、まず最初に読んで欲しい本。
オールカラーの絵がふんだんに使われているし、
内容も生涯だけではなく、作品の特徴をポイント絞って紹介されているので分かりやすい。
また、ラファエロが後世にどのような影響を与えたのか、そして人々の受容の変遷も書かれていて、ページ数としては薄いのに網羅的な内容となっている。
『ラファエロの世界』池上英洋, 新人物往来社, 2012年
ほぼほぼラファエロの絵で構成されている本。
文章は、ラファエロの生涯とコラム3本があるくらい。
もちろんオールカラー。
その分、ラファエロの作品がふんだんに載っているので、そんな厚い本ではないのに、ラファエロのメジャー作品以外も楽しめる。
大判の本ではないところも、見やすいポイントかも。
画集では本棚がかさばる、という人にはぴったりの本。
『誰も知らないラファエッロ』石鍋真澄、堀江敏幸, 新潮社, 2013年
こちらもオールカラー。
本としては薄いけれども、内容としてはなかなか濃い。
ラファエロの生涯を3つに分けて語られると同時に、コラムでは生涯の物語では語られない部分(例えばパトロンであった2人の教皇についてなど)も補足されている。
本の最後には、ラファエロ散策としてローマにあるラファエロ縁の場所や、世界のラファエロ作品が見られる主な美術館や教会(しかもHPのURLまでも!)が掲載されているという手厚さ。
既にラファエロの基礎知識があれば、こちらを強くおすすめする。
文書がメインの本
『ラファエロ ールネサンスの天才芸術家』深田麻里亜, 中央公論新社, 2020年
非常に読みやすい本。
図版もオールカラーなので、小さいけれども話している作品が分かってとても良い!
序章としてラファエロの生涯を一通り紹介した後、聖母子画、教皇居室の装飾、古代ローマとの関わり、ラファエロの周辺人物、その死、死後の批判と再評価…とテーマごとの章立てになっているのが、分かりやすい要因の一つかも。
文章も読みやすいし、内容自体もとても興味深いのでおすすめ。
『ルネサンス 三巨匠の物語 万能(レオナルド)・巨人(ミケランジェロ)・天才(ラファエッロ)の軌跡』池上英洋, 光文社, 2013年
レオナルド、ミケランジェロ、ラファエロの三人が同じ地にいた時期、つまり1504年のフィレンツェと、1516年のローマに焦点をあてた本。
小説のような物語仕立てで語られた後に、より文献に基づいた説明、という形式をとる。
”ルネサンスの巨匠がそろっている”という状況にわくわくするし、それが物語形式となるとオールスター感が増す。
(といっても、フィレンツェ時代のラファエロはまだぺーぺーだったけど)
ただ、この3人の生涯をよく知らないと分かりにくい気がするので、その場合は、最後にある三人それぞれの生涯と作品を紹介した章を先に読んだ方が良いかも。
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