mixiの推理小説好きのコミュにて、“ミステリーランド”についてのトピがあり、そこにて物議を醸していた「神様ゲーム」。
そういやあ、一時ミステリーランドをよく読んでいたのに、この頃全然呼んでいないなぁーと思って借りて来てみた。
確かに、子供向けじゃないかなー
というか、私は最後のオチがいまいち分かりませんデシタ……
ちょっとここからネタばれです;
えーと 根本的な疑問から書かせてもらうと、本当に鈴木くんは神様だったの!?
こんな読者で申し訳ありません!!って感じですが、そこがもうついていけない要素でした…
まず、あらすじはというと、主人公は小学四年生の黒沢芳雄。
警官の父親と主婦の母親を持つ一人っ子。
ついでに浜田探偵団に所属している。
といってもこの浜田探偵団、なにも特別な探偵団でもなく、浜田町に住む小学四年生5人で形成されている。
もともとは、廃屋に中に入れることを一人が見つけて、みんなでそこを改造して秘密基地みたいにしたところから始まる。
そのリーダーとなる孝志は、この探偵団にかける情熱が人一倍強く、鉄の掟まで作っていて、そのために親友であり、その秘密基地の場所を知りたがる英樹とけんかをしてしまう。
その頃、猫の惨殺事件が続いていて、探偵団はその犯人を捕まえようとするのだが、その解決の糸口を提示したのは意外な人物だった。
その人物は探偵団とは無縁の人で、というかクラスの中でもことさら地味で目立たない鈴木太郎だったのだが、たまたま芳雄と同じトイレ掃除当番で、二人っきりの沈黙に耐えられなくて芳雄が話かけたら突拍子もないことを語り出したのだ。
曰く、自分は神様だというのだ。
それで猫の惨殺事件の犯人を聞いたところ名前を教えてくれたりするのだが、それが本当なのか冗談なのか今いちぴんとこない。
挙句の果てには、芳雄もどんどん彼を神様とみなしていくし……
とにかく。事件はなにも猫惨殺事件で終わりではない。
なんと、英樹が殺されてしまうのだ!
しかも所謂クローズドサークルで!!
もちろん、推理するのがこの本の趣旨なので、主人公の芳雄はちゃんと推理するが、その推理の仕方はなかなか面白い。
芳雄は神様に英樹を殺した犯人に天誅を下して欲しいと願うのだ。すると、自分が好きだった子が事故で死んでしまい、そこから犯人を知ることになる。つまりまず犯人ありきで、クローズドサークルになったからくりなどが推理の論点となるわけだ。
それにしても、その犯人に共犯者がいたのだが……
それがなんだか理解ができないのだ。。。
まず「神様」である鈴木太郎は、犯人が殺した理由として
「エッチの現場を見られたからだよ。日頃から山添さんは集合のない日にあの家で共犯者とエッチなことをしていたんだ。」
(p260)
と言っている。
だから芳雄は、自分の父親が共犯だと思っていたのだが(犯人は女の子だったから)、天誅が下ったのは母親だったのだ……
え
本当に、その通りにとっていいんですか…?
お母さんが女の子とオイタをしたってこと……???
ま 真相がどうのこうのを抜きにしても、これは子どもが読んでもいいものなのかは深く疑問に思うし、私は好みじゃないなーとおもったのでした。
麻耶雄嵩 「神様ゲーム」 2005年 講談社
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